2006年04月25日

大野信一朗ロングインタビュー #2

インタビュー:日本フェザー級王者 大野信一朗編「あきらめなくてよかった。」

■勝因を教えてください!

−今回はあらかじめ戦い方を考えていったのでしょうか。

行きましたね。相手のビデオ見て研究しました。あんなにビデオ見たの初めてかもしれないです。相手のビデオ見ちゃうと逆にプレッシャーになったりすることがあるんで、これまではあんまり見なかったんですが、今回は周囲からも絶対見たほうがいいと勧められたんですよ。最近の5試合くらい見て、一番苦労してるのはどれなのかなって。そしたらタイ人とやってると結構苦労してる感じだなぁと思ったんです。それはタイ人は下がらないから。いい距離にならないんですよね。で、それを参考に、菊地のペースにしないようにするためにどうしたらいいか考えました。

−それであの前蹴りを?

【写真】今回はビデオを見て戦い方を研究したという大野はい。前蹴りで。前蹴りで相手を下がらせておいて、俺も前に行ってプレッシャーかけながらっていう。でも思ったほど前蹴りでなかった感じなんですけどね。

−あの試合で、前蹴りの重要さを再確認したと言ってた人がいました。

あー。前蹴りは一番自分も痛くないし……(笑) でも僕もあそこまでほんとに、あんなに止めるられるとは……。嫌がらせておいて、何か、っていう感じだとは思ってたんですけどね。あそこまでうまくパッと入るとは思ってなかったですね。あんな飛ぶとは思わなかったですよ。何回も何回も。だから、その辺ではちょっと自分的にはよかったなと思うんですけど。

−菊地選手はかなりやりづらそうに見えました。

1R目はガンガン来てたんじゃないですか? ただ来方が全部ビデオと一緒だったですね。ビデオと同じような動きしてたんで、あまりパターンが多いほうではないという気がしました。

−スタミナありますよね? 5Rの最後まで疲れてなかったと思いますが。

今回は疲れなかったですね。

−試合に向けて、スタミナを切らさないような工夫はしたのですか?

おまえはスタミナはあるんだから、そんなにミットなんやんなくていいって言われたんですよ。ミットはいっぱい蹴れるんですよ。俺ミット大好きなんで。結局ミットやってても試合にはつながってない。だからもうスタミナはあるんだから、もうスパーを多くやったほうがいいんじゃねーかと。でも結構ひどい言われようでしたよ。このままんじゃお前勝てないよとか、しっかり言われましたもん。でも俺もそうだなとは思ってたんですよ。どうしようかなと。俺は結構自分から前に行くほうじゃないんで、今回はスパーを中心に、前に出ることを心がけました。

−スピードも最後まで落ちなかったですね。

もともとスピードないんで、たぶん(笑) 

−小技が得意だそうですが(笑)

【写真】大野の蹴りをキャッチする菊地選手小技は好きなんで普通にやってても出ちゃうんです(笑) ただ今回は少なくていいから、思いっきり痛い攻撃をしようと考えてました。だから思いっきりパンチ打ったんです。空振りしてでもなんでもいいから、とにかく一発だけ思いっきり打とうと思って、右のストレートをはじめに出しました。これまでの俺なら、オープニングにちょこちょこ蹴りだしてバン!っていうパターンが多かったんで、それじゃなくて思いっきりバチン!って打とうと思ってました。当たっても当たんなくてもいいやって。それがちょっとうまいことに……。まさか向こうは俺がパンチでくるとは思ってなかったと思うんですよね。

案外蹴りも出てないと思いますよ。菊地は蹴りをすごくキャッチするんで、高い蹴りはやめようと思って。前は蹴りをとられて、しかも取られたまんまロー食らってそれが一番痛かったんですよ。だから今回とられたときは自分から倒れてましたね。ちょっと格好悪いけど、これ食らっちゃうと俺ヤバイなと思ってたんで、自分から倒れちゃった。俺が転がしてもポイントになんないですけど、俺が転んでもポイントにはならないすから。だからちょっと格好悪いけど倒れました。

−おかげで会場は大声援でしたね。とても盛り上がりました。

実はあの声援がかなりの武器なんですよ!

−声援が大きくなると、もっと前に出てやろうっていう気になりますか?

もちろんノリにはなるんですけど、全体のムードを自分に向けるという意味でも、あの大声援は前蹴りの次に俺の武器になりました。

つづく

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posted by 管理人 at 03:15 | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする