
ルールが分かればもっと楽しめるはず!そんなわけでここではキックボクシングのルールについて簡単にご説明します。
キックボクシングのルール
以下、新日本キックボクシング協会のルールをご説明します。
※出典は興行時に販売しているプログラムガイドですが、藤本ジム・鴇トレーナーの監修により、当サイト向けに若干加筆しております。
試合場 | 5.5m〜7.0mで、4本ロープのリングを使用。ロープの色に特に指定はない。 ちなみにプロレスのリングはロープが3本である。 |
試合時間 | 基本的に3分3ラウンド または 3分5ラウンド。 ちなみにアマチュアの場合、Bクラスは3分×2R、 Aクラスは3分×3R(Bクラスで3勝以上した者)となっている。 |
インターバル | 通常は1分。ムエタイルールの場合は2分。 |
有効技 | ストレート、フック、アッパー、バックブロー、ヒジ打ち、前蹴り、ローキック、ミドルキック、ハイキック、バックキック、サイドキック、飛び蹴り、膝蹴り 強いていえば「踵落とし」も含まれる。 |
反則技 | 頭突き、投げ(※)、下腹部への攻撃、サミング(目潰し)、相手に噛みつく行為、レフェリーに対する暴言、パンチによる後頭部への攻撃、関節技、及び相手がダウンした状態にあるときの加撃は禁止。これらの反則攻撃をした場合、減点、反則負けを宣される事もある。 ※相手を腰に乗せて投げたか、あるいは足を引っ掛けた場合「投げ」とされる。試合中に相手選手の体勢を崩す技は、ムエタイ独特の「リヤン」といい、投げ技とは異なる。 |
ダウン | カウント9以内に立ち上がり、なおかつレフェリーが試合続行を認めなければ、ノックアウト負けとなる。また最終ラウンド以外はゴングに救われない。 |
3ノックダウン制 | ひとつのラウンドで3度のダウンを喫すると、レフェリーが試合を止め、ノックアウト負け(TKO)が宣される。 |
ドクターチェック | 有効かつ適確な攻撃によるドクターチェックがあった場合、ポイント(最大1ポイント)の対象になる。試合中、リングドクターから傷口などのチェックの要請があった時は、すみやかに従わなければならない。また、その後の指示にも絶対に従わなければならない。 |
採点 | 勝負が判定になった場合、3名のジャッジの採点によって決められる。レフェリーは採点しない。多数決で2名以上のジャッジが勝ちとした選手を勝者とする。よって1名のジャッジだけのポイントでは勝者とはならない。 採点に関してはジャッジの権限が絶対であり、他のいかなる者も口を出すことはできない。 |
タイトルマッチ | 新日本キックボクシング協会のタイトルは、新日本キックボクシング協会が認可、認定するものとする。 |
延長戦 | 王座決定戦のみ、最終ラウンド終了時の時点でドローの場合、1ラウンド延長を行い、チャンピオンを決定する。なお、公式記録はドロー。延長ラウンドの採点はそのラウンドのみの優越で決せられなければならない。 |
★ムエタイルール
原則的にキックルールを適用する。1ラウンド3分、インターバルは2分となる。判定基準としてパンチより蹴りやヒザのポイントが重視される。
★ヨーロッパルール
原則的にキックルールを適用するが、ヒジ打ちと顔面へのヒザ攻撃が禁止となる。
★ハイブリッド・チャレンジ・ルール(仮名称) HYBRID CHALLENGE RULE
ルール名の通り、[HYBRID]"ハイブリッド"=異種の交配、混合。
[CHALLENGE]"チャレンジ"=挑む、試みる。という意味。
新日本キックボクシング協会が2003年から交流している一撃、K-1といった競技に導入されている3R制ルールが認知され始め、頻繁に各所で多用されている。
また、本場のムエタイにおいてもほぼ、「1Rは様子窺い、2R〜4Rまでが実際の試合、5Rはポイントアウト後の消化試合」といったように、実質のラウンド数は3Rである。
競技により多少の差異はあるが、上記等の現状を考慮し、新日本キックボクシング協会においても特出であるヒジ打ちはそのまま有効とし、5回戦を3R制、3回戦を2R制として、従来の枠に捕らわれず、よりスピーディでエキサイティングな試合を観客に提供するために、考案された新しいルールが「ハイブリッド・チャレンジ・ルール」である。
協会が他団体と交流する時は(立ち技格闘技のみの団体)、大抵ヒジがOKかどうかのみが考慮されることが多い。